研究入門での「研究倫理」授業

marumo552009-06-26

 今年度から、研究倫理に関する授業を、1回生からスタートすることになりました。これは、研究倫理というのは、教員などの研究者だけの研究活動のみでなく、大学院はもとより学部の教育の課題でもある、という認識にたったものです。ことばを変えれば、大学において、教員のみでなく学部学生も「研究者」としてその権利や義務があるということでもあります。
 
 とはいえ、研究遂行に関する責任のありかたは、教員と学生では異なります。しかし研究という行為は、研究の立案のための作業から発表まで幅広い範囲の作業を含みます。そして学生諸君は、研究活動として卒論であれ修論であれ、その完成を目指して日々の勉強に励んでいるわけですから、常に「研究倫理」に含まれる様々な原則について、他人ごとと思わずに、応用してもらいたいわけです。

 1回生の諸君には、26日(金)の午前と午後に2回に分けて全5クラスで、研究倫理についてその原則や立命館大学の「人を対象とした研究」における権利と義務についてお話をしました。1回生諸君は、まさに「研究」を始めたばかりですが、研究入門での発表の内容や、発表の仕方に関しては、すでに「研究倫理」の原則が適用されます。とくに原則の4.としてあげた「先行研究(者)へのリスペクト」は、自分が今、どのような時代にどのような立場で心理学に関与しているか、ということを、より明白にする手段ともなります。
 
 当日、さぼった学生は、以下の資料を熟読しておいてください。資料1は、わたくしの説明のPPですが、授業のときに話をした内容にだいぶ加筆・修正・解説を加えていますので、講義に出席した人も、DLして内容確認してください。

 発表資料; http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/nyyumon.ppt
 配付資料(1)コンセプト:http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/concept.pdf
 配付資料(2)チェックシート:http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/checksheat.pdf
 配付資料(3)審査申請用紙:http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/shinseisho.pdf

 以上の資料(1)から(3)は、暫定案です。数週間のうちに正式書類が、大学HPにアップされる予定です。ほんとに申請するときはそちらを参照してください。