mochiゼミ宿題・JR安全報告書

marumo552009-07-28

 学部mochiゼミの3回生諸君へ。前期末は蜘蛛の子状態で夏休み宿題が不徹底であるので、ここで確認します。
 前記のレポートに引き続き、自分の卒論テーマに関わる先行研究の探索をして計画書をバージョンアップし、後期(あるいは夏休み後半)からは実験に入るように計画してください。
 論文探索については、このブログの27日のJABAのリンクや、配付された情報検索マニュアルを駆使してください。さらに3回生は、わたくしの書いたものを、HPからDLして読んでおいてください。今後のプレゼンなどはそれらを読んでいるということを前提に行います。


 JR福知山線の事故に対して、(ごく一部の)トップの法的責任が問われています。この事故の「原因」については事故当時、当ブログにもあれこれ書きましたが、JR自身も、あの事故を契機に「JR西日本安全研究所」というのをつくり、最近まで様々な報告書を出しているようです。例えば、http://www.westjr.co.jp/security/labs/report01.html

 「あんけん」vol.1 研究成果報告に「効果的なほめ方・叱り方に関する研究」というのがあります。 http://www.westjr.co.jp/security/labs/pdf/report01/04.pdf
  これって、今回の事故の発生にどれほど関係のある話なのかよく見えませんが、報告書の多くが「ヒューマン・ファクター」やら「ヒューマン・エラー」やらを中心に書かれているのに対して、今までのところ唯一の行動的マネジメントにも関わる項目のようです(詳しくみると他にもあるのかも知れませんが)。
 
  JRの職場におけるこれまでのミスに対する罰則制度のような基本方針というか企業風土そのものが、福知山線での事故につながる運転手さんの行動にどう影響を与えた可能性があるかといった原因追求も含めて、組織の随伴性のあり方についての言及がないように(これまでのところは)思えるのですが。