昔のノート!

marumo552009-09-16

 夏休みも、もうすぐ終わりなのに中国から帰ってから学務系会議、報告書、その他で、ブログどころが息継ぎも不能で、まじ季節の変わり目で死に体に近い状況になってしまった・・それなのに、夜、また会議。弁当出るのを忘れて、天ぷらそば食べてから行ってしまった。もちろん弁当も食べた。貴重な空腹と減った体重を損した。


 本日、久しぶりにFSJG代表のUさん(アポなし急襲)が来て、グループの近況報告を聞かせてもらいました。最近は「長期」のみならず、比較的若い人のグループ参加も多いようで、その親御さんへの例会での説明の方法についても、かなり実践的なノウハウや「ロジック」の発見があるとのこと。Uさんだけではなくベテランの親御さんたちも、レクチャーも充分にできるまでに来ているみたいです。そしてこの「人に教える/説明する」という経験も、グループのキャリア・アップになっているんですよね。いろいろな展開があったようです。今や、押しも押されもしない「ひきこもり支援」の代表的グループになりましたよね。早く本にしなくちゃ。A書店に声かけてます。あ。対人援助学会でも公開勉強会してください。


 グループ内での勉強会だけではなく、Uさんのところ、ひきもきらず講演依頼も来ているようで、しかも、「いやあ良いお話でした」で終わる単発講演じゃなくて、連続的に、しかも内容を絞ったリピーターとしてのリクエストがあるとのこと(話終わると石もて追われるぼくの講演とは大違いだな)。最近もH市から「これまでの話の中核は『個人と環境との関係』のとらえ方なのではないか。そこをもっと詳しく」というリクエストがあったそうです。ま、まんま行動分析学のことなんですけど、「そんでどんな話したの?」とUさんに尋ねたら「ほら、marumoが昔授業で言ってたあれよ」って、なによ?

 「ご当人(ぼく)は、もう何年も授業でしゃべっているうちに飽きちゃってしゃべらなくなっている中に、実は、それ抜きでは行動分析が理解できない話が結構あるのよね」って、お願いだから教えてください、それ。どうも最近、講演しても受けないし・・・・。「1998年ごろのノートみてしゃべったのよ。ほら、あれ、あれよ、ほら」って、認知症どおしの会話みたいですけど、となると(お互い)大学に来てすぐの頃ですねえ。あの熱狂的に受けた(過去の栄光その3)「対人援助論」ノートかなあ。人のノートみて講演したんなら、せめて手みやげくらい・・・・いやいや、お役に立てればそれだけで・・・ ジュニア殿には何台も完成車いただいたし。

 
 Uさんの場合のリピート講演は、結果的に、まず具体的なFSJGの話、運営の話、そして原理的話、という具合に、聴衆である関係者からすれば、非常に切実な課題の解決を前提にした上で、親御さんであれば「試してみたくなる/試せる」具体的提案があり、さらに、さまざまな手続きを通して、そこに、なんか共通のロジックがあるんじゃないか、と実感できて、最期の段階で、はい、これが行動分析のロジックです、というものなんですね。
 
 授業で、トップダウンに「行動分析とはこうです」、「応用例はこうです」という話を、社会的経験のない若い学生にしても、オオム返し的な模範解答はあるものの(これにはずいぶん間違った行動の強化を受けてきたかも)、じゃ本当に応用できるか、というと、きわめて基本的なところでさっぱり「理解」がなくて、がっくりくることが多い、というその連続だったようにも思えます。思えば、学校などの研修もそうですよね。


 写真は北京の深夜テレビのコマーシャル。世界中、深夜のCMはこんなものか。98元でこのとおりです(飲み薬か貼り薬かそのへんはわかりませんでした)。個人差がありますとか、表示があったか無かったか定かではありません。JAROは中国にはないのじゃろか。