バリアフリ心理学コミュペそのほか

marumo552009-10-22

 毎回、広報します。「対人援助学会第一回大会」は11月7日に、「対人援助フォーラム」は翌11月8日、いずれも衣笠キャンパス創思館で開かれます。

 「対人援助学会」のホームページは、http://www.humanservices.jp/ です。ポスターセッションの枠もまだありますので、対人援助に関わる仕事をしている方、それを研究している院生諸君、是非お申し込みください。第一回目という事情もあって、発表論文集は「後だし」ですので時間的ゆとりはあります。学会としての発表論文審査は「後出し論文集原稿」を以って行うことになります。

 さて明日の「バリアフリーの心理学」(10月23日)について。前回は「レジュメとの対応がさっぱりわからなかった」というコメントもいただきました。はい。全然、レジュメの内容どおり進んでいません。前置きで終わりました。というわけで、23日に新しい資料はありません。前回のキャリオバ(再使用)
 コミュペ読みました。「ろう文化」系の話題、「車椅子」系の話題とわかれましたが、後者については、バイトでの応対のエピソードなどがさらに報告されています。書かれている内容の多くは、対応に困ったとか、店長に叱られたとか、あまりポジティブな思いがないのが残念ですが、こういう形で思い出せる事というのは、だいたい困ったときの方が多いのが常ですから、ま、しょうがないというところもありますよね。
 
 しかし、すでに何回か書きましたが、この授業をとったのをきっかけに、なにか「バリアフリーに関する知識」を持って障害のある人と対応しなきゃならない、それには勉強不足だし、みたいな緊張感を持ってしまうようなコメントが多くなってくるのでが、そういう「構え」は必要ありません。
 電車でのエピソードにせよ、レストランでのエピソードにせよ、「外で、見ず知らずの初めて会う人に対応すること」に関する問題なのであって、それは障害の有無に関わらずそもそもバリアの高い行為ですよね(とくに皆さんは、小さい頃から『知らないおじさんと話をしちゃいけない』と言われ続けてきた世代でしょうし)。通勤電車で居眠りしている人を起こすか起こすまいか、高齢者に席を譲るか、車椅子の人の手伝いをするか、いずれの事例もその意味では同列なんで、相手の人の属性がどうであるか、というのは二の次の問題ともいえます。
 その意味では、段差でひっかかっていた車椅子ユーザに「ちょっと押しましょうか?」と言ったら「よけいなお世話だ!」とか延々文句を言われて、めげた、というエピソードを書いてくれたあなた、これはあなたが「障害(者)を理解していない」「対人援助が下手だった」という話ではなく、外で出会った相手の人の行動に問題があったと言っていいと思います。なお、ここでもその人が悪いといわずに行動に問題ありと表現しているのが、この授業のミソざんす(ほんとかな)。

 くどいようですが、バリフリ心の受講者の人は、対人援助学会・対人援助フォーラムに是非参加してくださいね。むちゃ関係のある題材ですし。


 写真は、今日だったのか時代祭り。車で京都市役所にたどり着くのがひどく困難でした。