神戸市特別支援巡回相談、

marumo552009-12-16

 昨年にも一度「巡回」させていただいた神戸市のU小学校へ夕方訪問。30分も前について喫茶店で時間をつぶして約束時間にジャストに校門前に着いたもののインターフォンも何もみえずにしばし徘徊後、電話して裏手の門が開放されているのに気づく。昨年も、まったく同じパターンであったことを思い出す。

 昨年は「特別支援」のミニレクチャーだったので、今回は個別のケース発表とそのコメントというかたちにしてみました。当日に、記録を瞬間的に見ただけでご意見申し上げるというのは気がひけるんですけど、実は先生方の参加度もこちらのほうがいいですよね。
 
 一般論ですが、神戸市の巡回相談の今年の感想として、
1)当然のことではありますが、「問題行動」が前面に出て、「できる」ことを見つける、あるいは創ってしまう、という余裕を失ってしまっている場合が大部分。
2)「問題のある子」ゆえにベテランの先生を担任にするが、そのベテランの先生が大変苦労している。逆にいえば、案外、新人の先生が「あっけらかん」と対応されていて、それが良い結果を生んでいる場合もあり。
3)小学校の高学年ともなると、なんとか中学校入学までに「問題行動」をなくしておきたい、という思いから、ともすると少し焦り気味になってしまい、逆に「教え込む」方向に行ってしまう。「完成品」を送り出したいという思いが、うまくいかないときの燃え尽き感を増大してしまう(って、誰でもそうですけど)。
 
 会場でもお話しましたが、神戸市などの特別支援の実践に関わるレポートは、以下にもありますのでよろしく。2006-2007の「実践障害児教育の連載『対人援助学のすすめ』の6月号と7月号の記事です。
http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/taijin6.pdf
http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/taijin7.pdf
 連載のほかの号は、私のHPから辿ってください。
http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/