バリフリ試験おわり・コミュニティスクール推進事業研究発表会

marumo552010-01-22

 「バリアフリーのための心理学」の試験が22日金曜日2時間目にありました。皆様半年ご苦労様。予想問題が予想どおりだった人も、そうでない人もいたかも知れませんが、前夜にブログで勉強した人もいたみないですね(22日のアクセスは535件でいつもの3倍くらいです)。試験が終わっても、どこか次なる機会で、この試験で書いたことを自分のキャリア・アップに活かしてくださいね。試験が終わって中身はすっかり忘れちゃうようだったら、負の強化で勉強していたということです。

 
試験監督が終わって、速攻で、西総合支援学校へ。本日は「文科省指定コミュニティスクール推進事業」の研究発表会。京都以外の特別支援学校からもたくさんの先生がたが参加。全体講演は神奈川県立保健福祉大学の松為信雄先生による「キャリア視点を踏まえた教育・支援について」。キャリアとは就労場面におけるワークキャリアだけではなく、ライフキャリアという視点が重要というお話は、これまでのこちらの「キャリア・アップ」という発想と軌を一にするもので我が意を得たりでした(勝手に我田引水か)。

 
松為先生のお話の中の「キャリア教育が求められる背景」には、「学校から社会への移行をめぐる課題」と「子どもたちの生活・意識の変容」のふたつが挙げられていました。前者は、就職環境の変化、若者の資質の変化(未熟さ)、後者では、子どもの成長・発達上の課題、高学歴社会におけるモラトリアルといった内容が紹介されました。「個別的キャリア発達」には「役割の自主選択と遂行がキャリア形成」というのがありますね。なるほど。われわれの学生ジョブコーチなどを通じて考えてきた(就労だけじゃない)キャリア・アップは、言ってみれば「(援助つき)セルフマネジメントによる行動選択肢拡大」なんで、共通してます(?)よね。 
 学生ジョブコーチの成果報告も、高等部の生徒さん参加の「リサイクルショップ」での実践として4回生のK君が発表させてもらいました。さらに午前中には、その生徒さん自身が自らの実習をPPを使ってプレゼンする「授業」がありました(ぼくは試験監督で間に合わなかった)。

 
「助言者」役でわたくしもコメントさせてもらったんですけど、小学部でも中学部でも、松為先生のいうところの「キャリア形成教育」というものがあるということを、各学部の先生の報告に対するコメントとして話しをさせてもらいました。
キャリア形成教育という設定を文科省もハイライトしているようですが、それは就労を見据えたボトムアップ教育というだけでなく、前記した松為先生の示した様々な「若者」の現状やあたかも資質に関する課題を、本人の属性や発達の問題(「最近の若者論」みたいな)としてではなく、「教育のありかた問題」として、学校教育の中心的テーマとして示すべきだろうと思います。そうした基本的問題として立ち返った上で、就労に対する問題としても改めて定式化していくという経路が必要なのではないか。このあたりの話は、当ブログでも、「学力問題」などでもとりあげたものですので、検索かけてみてください。

 写真は、西総合支援学会研究発表会でのK君のプレゼンの勇姿。