教職教育課研修

marumo552010-09-16

 この「夏シリーズ」最後に、立命館大学の教職教育課で「2010年度夏期研修」の講師として、話をさせてもらいました。
 昨年と今年の「免許状更新講習」、今年の京都府、熊本などの研修や講演の内容を並べて、「こんな内容を発表してます」という、「対人援助学から学び学」まで、てんこ盛りの発表させてもらいました。だいぶ時間オーバーしてすいません。

 いわゆるキャリア教育などについては、「特別支援」から「大学教育」まで、実は同じ課題が挙げられるということで、今回も「他立的自律」という目標設定の妥当性について、平素、教職を志望する学生たちを支援している教職課の職員のみなさんと討論することができました。

 その中で、教職を志望する学生のあいだでも、先輩から後輩に向けての一種のサービス・ラーニングのような伝統が、教職センターにおいて引き継がれていることをお聞きしました。このような「他立空間」は、教職のみでなく是非、全学の教学にも展開できるといいですね。現状でも、おそらく色々なところで行われてはいるのでしょうが。

 写真は、9月6日のNHKの「ようこそ先輩」。「先輩」は、「カリスマギャル」とか呼ばれることもあるという益若つばさ氏。他立的自律に関わる学校教育の可能性の例としてちょっと紹介しました。ファッションという、ほっとけば「よけいなお世話」的な内容についても、実は相互に(他立的に)それぞれの自律を尊重し、それを「意見」として表明できるんだよ、といった内容でした(と思いました)。数学の問題の解き方を、グループ学習の中でサービスラーニング的に効果をあげる(昨年の「10歳の壁」ではそんな話がありました)といった、最終的に自立が目的となるものではなく、ファッションという「自律」(=当事者の好みや選択)を焦点に、そのために必ずしも自立(単独でやる)ではない共同的な場が作りうるということを示しているのではないか、と。(やや我田引水、牽強付会