バリフリ心(その5)

marumo552010-11-16

 バリフリ心は、携帯電話の「援助設定」的な使用方法の話をいったん離れて、「知的障害」のある ろう者における、コミュニケーションの成立に関する研究を紹介します。
 昔、ろうの子どもの「発達」に関する記述として「9歳の壁」なる表現があって、そこではいわゆる概念獲得などの困難さが取りざたされたことがあります。
 それはあたかも、ろう者における聴覚障害という属性がゆえの課題性のように言われた時代もありますが、それは、本人属性としての障害性ではなく、(主に)聴者の側における「教育の壁」であったのではないか、という事を示そうとするものです。
 もちろん、これとても聴者主体の発想かも知れないのですが、両者が共有できる行動的操作によって、そのミゾ(バリア?)を埋められないか、というものです。
 そもそも概念というものが、あるいは「物に名前がある」と表現できるような行動が成立するのは、どのようなことなのか?
 資料は、WEBCT、あるいは私のHPにあります。(10BF5を探してDLしてください)
ショートカットは、http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/10BF5.ppt


 写真は昨日、出た京都(?)の虹。