口答諮問は「ほうてでも・・」

marumo552011-02-03

 卒論の口頭諮問で、なんと直前に欠席の連絡が入る学生が出ました。「急の発熱で来られない」と、予定口頭諮問の時刻の20分くらい前に、学部事務室を通して連絡あり。
 一般の定期試験の際のルールからいえば、口頭諮問が別の日に設定準備されることが可能(つまりは「追試」ですね)なのは、転変地異、公共交通機関の事故、自力でコントロールしきれないインフルエンザなどでしょう。

 今回、最終日の最後の時間帯に諮問予定のゼミ生から、そのような連絡を事務から受けた時、基本的に頭によぎったのは、「インフルエンザ」であってくれ、ということです。これは学部定期試験と同様の条件が適用されれば追試可能になると思ったからです。病院に行く直前に携帯し様子を聞くと「予防注射うけているんでインフルエンザじゃないかもしれません」って、おまえ、事態の大きさに気づいてないな。

 「数日前から熱が出てしまって・・・」というのは微妙な線です。スポーツ試合と同じように、そこで風邪ひいてしまって「試合に出られません」というのは自己の健康管理のミスであって、新たな試合日を要求するのは問題外です。

 主任のHさんに直後に相談したら、「連絡なしの欠席」のほかに、「病気」「時間かんちがい」などの直前試合放棄みたいな連絡が、最近は多くなってきているようです。その時、主任から「むかしは、ほうてでもこい」てなもんだったですよね」という話で、同世代の自分としても本音としては同感なんですけど、ちなみに「ほうてでもこい」が「這ってでも来い」の意味だとわかるまで2秒くらいかかりました。
 はい、確かに、インフルエンザであろうとなんだろうと、ちょっと前までは、マスクしたまま口頭諮問に臨んだ学生もおりました。このブログにもその時の様子が写真で紹介されてますけど、ぼくとMutto先生が学生と可能な限り距離をとって諮問しました。

 「ほうて(這って)でも来い」という指示は、もうこの時代にはできないんでしょうねえ。

 もっとも、むかし担当の諮問時間に遅刻してきた主査教員もいましたね。寝過ごして。諮問会場から電話をかけたらまだベッドの中で、しかし、どういう手段を用いたか知れませんが、10分の遅れで諮問を開始したということがあったな(ぼくです)。今年も一日目に、わたくしの相方の主査の先生が、いっこうに(5分は充分)現れなくて、すわ、ぼくの二の舞かなと「期待」したんですけど、助手さんがすでに用意してくれていた書類を自分で持ってくるつもりで遅くなってしまったそうです(ほんとかな)。