送り火本番

 えらく道が混むと思ったら、そうか今日が送り火本番。
陸前高田の薪も、そこに書かれたコンテンツを書き写したものが送り火となったようでよかった。人の手で書き写されたという事で、真心がさらに加わったことでしょう。書き写した人、ほんとうにご苦労様でした。京都の名誉がこれで・・
 
 大学も夏休みで閑古鳥ですが、怠け者の盆働きで、集中講義のPPの資料づくり。
全然、集中力が続かない。「2時間と、じっとしてられないのに集中講義なんかできるの?」と、隣の研究室のY先生に、真顔で言われちゃったけど、体調も最悪だし、ほんとにできるのかな。1年前からの契約ですから這ってでも行きますが、ま、転地療法というのもあるし。
 
 集中力がなければ、休み時間を設ければいい、というのは、ジョブコーチの定法。というわけで、夏休みのお勧め本。

 高野和明著「ジェノサイド」(角川書店)。これは確かに面白い。ま、良くリサーチされていて小気味よい。さえない理科系の大学院生が主人公で、薬学関係の実験用語などぞくぞく出てきますが、なぜかロジック明快。さらに理科系のみならず、「利他的行動」、「オペラント条件づけ」、などの興味深い用語も出てきます。スキナーの「罰なき社会」の副読本になるかも(ならないか)。

 いかにも、CG満載のハリウッド映画になりそうですが、「トランスフォーマー3」より1万倍は面白い映画になるでしょう。

 この高野っていう作者、あまり聞かない人だったけど、ちょっとすごい人かも。