バリフリ心、漢字

 バリフリ心、資料(その6)と、その引用文献2点(「mononiwa.PDF」と「あの人はどんな気持ち?.PDF」を、WEB-CTにアップしてあります。


 NHKスペシャル中国文明の謎:漢字誕生」をみました。広大な中国の地方にあって、それぞれ発音は違うけど同じ意味を漢字から読み取ることが可能であった、ということに感銘。そしてそのように漢字をそれぞれの「母国語」で読み下せるグループの中には、中国大陸の中だけでなく、他でもない日本も含まれる、ということを思うと感慨ひとしお。
 高校の頃、「漢文」の授業は(も)いつも最低点でしたけど、漢字のみの文章に、レ点とか番号をふって、読み下せてしまうということには、奇跡的な印象を持ったもんですが、今回のNHKをみて、「母国語で読み下せる」という文脈においては、中国大陸の諸国(諸地方)と日本は「機能的に等価」とも言えるんだなとちょっと複雑な思い。てな話を、研究科の中国人の先生にしたら、ちょっとドヤ顔されたような。
 千年単位で、ひたすら表意文字である漢字を日本語で読み、解釈するということが、日本人が外国語に向き合ったときの主な行動であったとすれば、英語などほかの言語に関しても「会話が苦手」といった状況はあたりまえかも。「不揮発モード」の表意記号を、じっくり時間をかけて解釈するのこそ中心課題だったのだから。