福岡教育大学集中

marumo552010-08-10

今年も、藤金先生の福岡教育大学で特専クラスでの集中「知的障害児特演3」。
(自己決定 他者指示)×(単独遂行 援助つき遂行)の4種類の状況(自立的自律、自立的他律、他立的自律、他立的他律)とならべた場合、これまで、自立的自律を教育的ゴールとする傾向があるが、実は、他立的自律と考えたほうがよいのではないか。他立、すなわち「援助つきで行動」することは、実はたいがいの人間の行動の実態なのであって、別にとりたてて「障害」のある個人に固有な状態ではない。
 他の人の援助も前提に、自己決定をしていく=その時点で最も強化を受けることのできる行動を継続していく、ということを目標としていいのではないか。自律と自立はあたかも表裏一体のように思われがちであるが、これまで出来なかった行動を、何らかの援助つきで行うことを自発的に周囲への要請(自己援護)を以て実現し、援助つきであれ自分の選んだ方法と内容を遂行する。

 電動車いすを使えるようにして、「移動に対して当事者の決定がみたされる」。ただし少なくとも操作や道順になれるうちは(あるいは最後まででも)だれか援助者が横にいて、危ない場面では瞬時に電動車いすの電源を切る(キルスイッチ)という支援の方法が考えら得れる。

福岡猫