対人援助学会

 週末は横須賀での「対人援助学会」に参加・発表してきました。これまでずっと(3回まで)京都で開催してきたので、初の京都外での開催となりました。主催校、神奈川県立保健福祉大学の、U先生、ご協力いただいた諸先生、受けつけなので終日働いた学生のみなさま、本当にご苦労さまでした。
 今回は保健福祉大学で運営している「ヒューマンサービス研究会」と合同開催ということで、そちらの筋で旧知の先生方にお会いすることができました。

 横須賀といえば、久里浜の特研はずいぶん前ですが毎年お邪魔していたし、この大学にも数年前に「ヒューマンサービス研究会」に呼んでいただいたなど、馴染みのない場所では全然なかったはずなんですが、到達するのは難しかった! これが老いだな! 日々是新鮮。

 金曜日夕方に前ノリしたんですが、「乗り換え」とかの方法がよくわからなくて、というか、調べてもらって文字化した行程表(工程表?「物理的」援助設定)を見ながらなんですけど、書類から目を話した瞬間にもう忘れてる)、「降りなくてよい駅」で、「念のため」降りてしまったりとかほんとに奇跡的に到達という感じです。

 また荷物が「重い」「かさばる」「3つ持ってる荷物のどれも忘れないようにする」というのが結構きびしいことを痛感。なにより、「ポスター発表」のポスターを入れる筒(1500円)が邪魔。新幹線の車内販売の女性から叱られたり。肩にかけてもすぐ落ちるし。最近、海外発表とかの人が、「布」に印刷したものを小さくたたんでバックの中に、というのが流行しているみたいですが、確かに扱いやすいでしょうけど、値段が高いからな。そういえば10年近く前の某国際学会で、某アメリカ人がすでにタペストリーで(しかも派手な)でやってましたね。
 と、ここまで書いてふと思うと、今回は、A0版の印刷を、勤め先の大学で自分で(「人的援助」つきで:「指差し」「声かけ」などのプロンプトと一部「代行」を、2名の援助者から包括的に受ける)印刷して持って行けたのですが、これまで、1)小さいの(A4断片)をレンガのように並べて発表する、2)A0版1枚もので発表する、3)布化したタペストリーで発表する、という具合に流行は推移しているようですが、これって、間違いなく、発表(ポスター制作)にお金が掛かるようになっている、ということですよね。
 これはひとつの研究発表行動に対する「バリア」だな。組織に属さず、個人で発表する人で、A0のプリンターなんか持っている人なんてまずいないでしょう。

 
 帰りは、まだ懇親会が終了してなかったけど、無事な帰還を優先して、「援助つき帰京」のため、当たりを付けていた人と一緒に京都駅まで。N先生ありがとうございました。帰りもポスターの筒が邪魔だったんだけど、中身(ポスター)は捨てても全然いいのに筒は1500円だからなあ。
 学会のコンテンツについては追々紹介。早く書かないと忘れそうですが・・・ 

応用08と09資料と「就労支援」

 「応用行動分析」について、シラバス予定からだいぶ遅れてしまいました。講義予定であった「問題行動対処」は申し訳ありませんが今年は割愛。何人かの学生さん(受講内・外!)から打診があった「就労支援」の部分は年末から年初について紹介する予定です。

 ちなみに、横須賀は神奈川県立保健福祉大学で開催される「対人援助学会」に出席・発表してきます。明日の夕方出発で本番は土曜日。
 その際にも、当方の「就労支援チーム」から、私を含め何人かがポスターセッション、および口頭発表を行います。そのポスターセッションの要旨は、学会(対人援助学会)のホームページでみることもできます。第一回大会から今回の第4回までの要旨も、PDFで閲覧可能です。
 改めてみたら自分の発表分(学生ジョブコーチについての話題)、前のとだいぶカブってるな。ちなみに、学会は、来年はまた京都で開催の予定(未定ですが)。学生ジョブコーチについてのダイジェストは、たしか新しい学研の連載でも紹介したような気がします。私のHPのどこかにこれもPDFで貼ったような。


 講義「応用行動分析学」は、次(来週)の資料は、「その7」(すでにアップ)ですが、「その8」(「自己決定(2))、「その9」 (障害のある個人への就労支援)も、はやばやアップしてあります。

バリフリその7資料、ダイジェスト資料

 バリフリ(その7)の資料をアップしました。それと「バリフリ」と「応用行動分析」の双方の「ダイジェスト」として、かつての連載「コミュニケーション指導再考」(学研)のPDF(Mochizuki-4(1998-1999)を、WebCTのそれぞれの「資料倉庫」に入れています。関連する部分は違いますが、1年分の連載がそのまま10回分つながっているので少々重いですが(私のHPからも直接DLできます。リンクスイッチがわかりにくいかも知れませんがよろしく)。

授業資料(応用)と衣笠もみじ

marumo552012-11-24

 いつもの通勤路の「隠れモミジ名所」(写真参照)。昨年(一昨年も?)は、モミジなんか観るゆとりがなかったのか通り過ぎてしまってましたが、今年はi-phoneで安直撮影。かつてはいつでも大小カメラを常時携行していたのに、軒並み故障で、今はケータイだけ。
 テレビで、動物も「幸福度」が中年では下がって、青年までと高齢期に高くなる、と。ほんとかなあ。動物園の動物の話しだったかな。
 高齢期になりつつある我が身を考えると、身体内外がいろいろ故障してきて、前ならネタにしてたのが、今ではふつうに労られちゃうので言い出しかねてる(充分騒いているという意見もあり)ことも含めて特に「幸福」になってく兆候はないな。
 
 応用行動分析「資料その7」WEB-CTにアップしました。潜り受講の人は請求してください。
 

 

バリフリ心、漢字

 バリフリ心、資料(その6)と、その引用文献2点(「mononiwa.PDF」と「あの人はどんな気持ち?.PDF」を、WEB-CTにアップしてあります。


 NHKスペシャル中国文明の謎:漢字誕生」をみました。広大な中国の地方にあって、それぞれ発音は違うけど同じ意味を漢字から読み取ることが可能であった、ということに感銘。そしてそのように漢字をそれぞれの「母国語」で読み下せるグループの中には、中国大陸の中だけでなく、他でもない日本も含まれる、ということを思うと感慨ひとしお。
 高校の頃、「漢文」の授業は(も)いつも最低点でしたけど、漢字のみの文章に、レ点とか番号をふって、読み下せてしまうということには、奇跡的な印象を持ったもんですが、今回のNHKをみて、「母国語で読み下せる」という文脈においては、中国大陸の諸国(諸地方)と日本は「機能的に等価」とも言えるんだなとちょっと複雑な思い。てな話を、研究科の中国人の先生にしたら、ちょっとドヤ顔されたような。
 千年単位で、ひたすら表意文字である漢字を日本語で読み、解釈するということが、日本人が外国語に向き合ったときの主な行動であったとすれば、英語などほかの言語に関しても「会話が苦手」といった状況はあたりまえかも。「不揮発モード」の表意記号を、じっくり時間をかけて解釈するのこそ中心課題だったのだから。

出前講義・応用説明会・授業レジュメ

 先週は、木曜日に某府立高校に出前講義に行きました。その日の午後はその学校の2年生は、一斉に出前講義(模擬講義)を行う特別時間割だそうで、10大学くらいから派遣されてきた先生が、様々な科目を担当されてました。
 心理学は「人気」科目らしく、大きな教室をあてがってもらいました。講義内容は、「対人援助の心理学」というテーマで、使用したスライドの何枚かは、先だって「研究入門」で1回生の諸君が作成してくれたものを使わせてもらいました。
 対象となる高校生徒は2年生ですから、研究入門の諸君とは2年しか歳が違わないのですが、やっぱり理解度はだいぶ違ったようです。1回の学生諸君は実質、前期に心理学を学んだだけのアドバンテージなんだけど、よくしたもんで(?)、その差は大きいんですねえ。
 本日は、研究科の紹介で、大阪へミニ出張。参加してくれた受験生の中に、すでに「対人援助学の可能性」を読んでその場に臨んでくれた人もいて感激。受験勉強も、「対人援助」のキャリア蓄積になるように、というこちらの狙いどおり(一部の人でしょうけど)。他大学、社会人、などバラエティに富んだ参加者でした。


 業務連絡:
明日の「応用行動分析」は、使用資料は(その5)です(先週すでにアップ)。念のため(その6)もアップしておきました。(その6:ABA06)の原資料として、Yamamoto and Mochizuki (1988)、望月・野崎・渡辺(1988)も挙げてありますので、言語行動の獲得(成立)に興味のある人はDLしてください。
火曜日の「バリフリ心」は、すでにアップしてある(その5:BF05)ものをキャリ・オバ。

 

行動的環境心理

行動的コミュニティ心理学のコメントですが、レジ袋、トイレの落書き、節水、節電などへの対処について、いろいろプランを書いてもらいました。
 
節電、節水
 ●「水道の蛇口にあんまり水を出してないと、ニコちゃんマーク((^o^))が表示される。
 ●「全国平均より下回ったら粗品をプレゼント」。
電力がもっと自由に売買できるようにすれば良いとも考えられます。
 ●「前払いにして、お金をいれた分、使えるようにする。一気にではなくコインで」。
キャンプ場などの共同使用のガスとか電気ではそういう設備もありますよね。
 ・エレベータを使わないようにする
●「大講義教室を上の階に設けることで、必然として使う人数の可能性自体がふえているだろう」
確かに、そういう傾向がありますね。下階に広い空間を作ってしまうとその上に構造物を載せにくい、といったことがあるからかも知れません。
 ●「すべてスマホに連動させて、買い物袋持参の場合、おさいふ携帯のように機械で加算し、また買い物もできるようにする。
 ●エコバックを1回、300円程度でレンタルし、返却すればその分のお金は次回に返金される。

ダイエットの例
 ●「お腹空いているの、けっこう気持ちいいと思わん?」という友人のひとこと。
確立操作ですかね?


放置自転車
 ●「インターンシプで放置自転車の対策で、「まず止めるところがないからそれも悪い」と言ったら問題を肯定してしまうと言われてしまった。もっとポジティブに考えることはできないのか?」
 この発想は大切です。駐輪だけでなく駐車に関しても同じですよね。数年前から、駐車監視員とかがチェック(=罰)するなど、ひたすら厳しくするばかり。


スピード違反 
 ●「ドイツでは制限速度のない高速があるが、交通違反者と事故の比率は日本と対して違わない。法律という罰で縛った社会でなくてもうまくいくのでは?」
 ●喫煙所の外に吸殻を捨てないようにするには、駐輪場の場合と同様に、喫煙所をもっと広くとればいいんじゃないですか?