manabaの登録、オーディエンス・ゲーム

 まずは業務連絡。応用行動分析、研究論文購読、行動分析学特論、など、わたくしの授業を登録した人は、manaba+R の当該コースにアクセスしてくださいね。(おそらく)ニュースは、リマインダーを受信する、に設定することで、登録メイルアドレスに、「ニュース」が表示されます。あるいは直接、授業資料(コンテンンツ)にアクセスに資料をDLできると思います。各自設定をしてください。

 1回生のリテラシーの授業では、聞き手(オーディエンス)の態度で、話し手の言語行動がどう影響を受けるか、という「実験」をしました。これは、結構、心理学の専門的なテーマとしても研究対象となりうるものです。
 無視したり、威圧的な態度、自己中心的態度、など、聞き手の態度がいかに話し手の行動に影響を受けるのか、ゲームだとわかっていても、へこみますよね。
 これは授業でやる前に、文学部の先生どおしでシュミレーションしたんですけど、自分でやってみると、これまたゲームだとわかっても、無視される(わたくしがスピーカーの場合には聞き手はこの態度が設定されてました)と、本当に厳しい。
 話し手だけでなく、実は、聞き手になってあえて無視したり、自己中の態度を装うのは辛いものがありますね。せっかく面白いこと言っているのに、怖い顔をしなければいけない、というのは、人類として非常に無理がありますな。

 グループディスカッションや授業の時に、どう聞き手として参加したらいいのか、という趣旨のリテラシーですけど、仲間うちで討論するときなど、どういう態度をするかっていうことについては、教員なんかより、学生のほうがすでに敏感に反応しているようにも思いますが。

授業についてのお知らせ(応用2回アップ)

 本日、第1回目の応用行動分析ならびに研究文献講読?を開講しました。4月の頭は、様々なインフラが不徹底でちょっとやりにくいですが、前回日記にも書きましたように2013年度からWEB-CTは閉鎖で、新たにmanabaR+というシステムに統一されました。
 このmanabaR+というのも、回生によって馴染み具合が全然違っていて、今の3回生、4回生には不慣れな代物だと思いますが、限定メンバーへのファイル提供は、とりあえずこれしか用意されていないので、各自研究して(大学のHPからサインインできる)登録作業をしてください。
 応用行動分析の本日(4月8日)の資料は、すでにHPにも貼りましたが(前回の日記参照)このmanabaにも「コンテンツ」というところにアップしました。登録すれば、新しいニュースが届いたりファイルのダウンロードも可能になります。とはいえ、まだ履修を本決定してない人もいると思うので、しばし、HPのほうにも暫定アップするようにします。年度の始まりは、いつもながら混沌スタートだな。
 第2回の資料はアップしたらまたこのブログでお知らせします。

と言っているうちに、第2回をHPとmanabaの両方にアップしました。

 


久々アップ(新学期第一連絡)

 はじめて、ブロク2ヶ月もサボってしまった。各方面で当ブログのURLを貼り散らかしているのに無責任この上ありませんでした。
 この2年、つるべ落とし状況に近く体力ダウン。もう下り坂自転車を楽しむかのような生活を受容するしかないようです。
 いよいよ(前から)、「他立的自律」生活であることを嫌でも痛感しつつ、なにかイベントごとを忘れないようにしなきゃ。すでに今年度もいくつか各方面にご迷惑を。F教育大学の集中については昨年に引き続き日程調整を失敗。京都〜福岡を二往復の新幹線教授をしなくては。それでも何人かの受講生にはご迷惑を。
 4月1日には、となりのY先生に廊下で「あれ?なんで今の出なかったの?」って恐ろしい指摘を受けてまた寿命が短縮。高齢者にそういうエープリル・フールかますなよな。あまりにツボに命中なんだから。

 
 懸案だった「睡眠時無呼吸症」の対応のために、呼吸援助機器の導入を昨夜から。
Dし社大学に異動してしまわれたN先生とは数年前に「無呼吸サークル」を結成して、まだそのときに借りた「無呼吸」のテキストと、睡眠時に頭部を固定する枕をお借りしたまま。
 件の呼吸援助機器は、オーストラリア製で、昨日、担当営業から、10分のインストラクションと車の話で小一時間盛り上がって、仕事の邪魔してすいません。
 この機器、「対人援助学的」にいうと、まさに呼吸行動の「援助設定」。これでよくなるわけではない、という意味では教授(治療)設定ではない。これから「一生、この機械をつけなくてはいけないのですか?」と尋ねると、「京都駅なんかで、よくみるとこの呼吸器のバッグを出張に持っている人がいますよ」。って、やはり、ずっと使用するわけですね。「痩せたりすると改善の可能性もありますよ。」なるほど、基本はやはり
マルチベースラインではなくABABデザイン、つまり「これ」があれば呼吸できる、「これ」がなければ呼吸できない、という明確な「援助設定」であるわけですね。
 装着すると、防毒マスクをかぶったみたいで、効果音も、スターウォーズの悪玉の大将の呼吸音みたいのが聞こえる。「なかには慣れない人もいる・・。」って、これから使おうって人に言っちゃだめじゃん。
 装着してからベッドで本を読もう、といつものようにしようとしたら、マスクと眼鏡がいまいち両立しない。
 これつけたら、寝るしかない、という行動連鎖が習慣化されていけば、次第にこのマスクが導眠剤の機能を持つようになるかな、とか、考えているうちに爆睡。案ずるより眠るが易し。

            閑話休題

2013年度から、WEB-CTが廃止。MANABA-Rというツールを使う。って、今日知った。
応用行動分析の資料、挙げようと思ったら、MANABA-Rは本日夕方までメンテナンス。
臨時に、望月昭のホームページにアップしてあります。ほんとはまずいので期間限定。
http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/13ABA01.ppt




                 
 


 

体罰、連帯責任、丸坊主

 某高校の体育における教員による体罰に起因するとおもわれるスポーツ部員の自殺の問題に対して、当事者教員だけでなくその学校の教員全部を入れ替える、またその当該のクラスの受験停止という、体罰にかかわる対応が問題になってます。少し前のは、いじめが理由の自殺も延々と問題になってましたが、以来、日本女子柔道部のコーチによる体罰、そしてそれに続いて、ほかの学校からも、教員による体罰もぞくぞく明るみに。
 大阪の公立高校の事件では、かの橋本市長は自身もラグビー競技のプレイヤーだったせいか、最初はあんまりはぎれのよいコメットしてなかったのが、桑田にさとされたのか、体罰完全否定派に。
 橋下知事の次の判断は、件の体育クラスの入学停止や教員の総入れ替えという処分の要請だったんだけど、要するに、罰を使用した教員や学校へのこれもまた厳罰による対応で、結局、罰操作が延々と続くことになってしまう。これでは「地位の高い人間」がそれより低い人間を罰でもって懲らしめるという、同じ流れであって、そこに本来あるべき教育的作業が含まれてないんじゃないか。
 またまったく別の領域であるが、AKBのひとりがお泊りデートが発覚して、みずから丸ぼーずにしたところをYOUTUBEにアップして泣きながら謝罪したというが、世の中、罰ばかりじゃないか。丸坊主になるって、セルフ体罰

 こんな調子じゃ、体罰はなくなりっこないような。特に大阪の連帯責任的対応は、実は「罰による操作」を立場の強い人が反発のできない人におこなうパワー体罰の典型なんじゃないか。橋下は桑田の話を本当に理解できてんのかな。

応用行動分析・バリアフリーの例題集

marumo552013-01-07

あたふたと年が明けてしまいました。

「応用行動分析」と「バリアフリーのための心理学」の例題集をWEB-CTにアップしました。それぞれ「例題集12ABA.doc」と「2012例題集.doc」です。

応用行動分析とバリアフリーの試験

応用行動分析とバリアフリーの授業も、余すところ2回となりました。
冬休みを挟んで試験勉強してくださいね。
諸般の事情で、途中、出席できなかった人も、WEB-CTから落とせる資料はみておいてください。
応用でもバリフリでも触れましたが、授業とかぶった内容を紹介しているのは、
わたくしのHPでもリンク(HPの論文などを紹介してあるページを参照)していますが、学研の実践障害児教育に連載した「コミュニケーション指導再考」(?から?の全10回連載)です。「望月昭のホームページ」から「具体的研究」に入って、上記の引用文献の「頭の・のところ」がリンクスイッチです。

URLは、以下のとおり。

http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/14-Mochizuki(1998-1999).pdf

●注意: 最後の(1998-1999)のところまで入力しないとリンクしないと思います。


バリフリ」の記述は前半のほう、「応用」に対応するのは、後半(?から?)にあります。

バリフリ(その8)と泣き止まない赤ん坊

 バリフリの資料(12BF08)をWEB-CTにアップしました。


 最近、飛行機の中で泣き止まぬ赤ん坊の母親と航空会社に「意見」した漫画家さんが、至るところで炎上しているようですね(だいぶもう古い話題)。

 その御本人が書いているけど(PHP Biz Online 11月19日発信)、
 
「・・・・『もうやだ、降りる、飛び降りる!』私は、着陸準備中の機内を、出口に向かって走り始めた。その途中で、子供とお母さんにはっきりいった。・・・・」
 
 この部分、ほんの一部のみの抜粋です。最終的には「再生JALがんばれ」風な結びになっているようですけど、この場面、搭乗員の人たちは、すでにその赤ちゃんにも困ったな、というピンチのときにその上「飛び降りる」ってシートベルト着用の着陸準備フェーズに通路を走る新手の登場に困りはてたろうなあ。
 といった具合に、多くの人がこの漫画家の行為を非難しています。
 応用行動分析の授業でも「抱き癖」を継続維持する確立操作の話題として、「ええもう、うるさい!」という周囲の非難があるといった話をしました。そして、夜泣きで困ったお母さんが赤ん坊をおんぶして外へ出たら、近所のおばあさんが出てきていたので、「すいません。やかましくして」とお母さんが謝ったら、「だいじょうぶよ。この歳になったら、赤ちゃんの泣き声なんで『金の鈴』の音みたいなものよ」と声をかけてくれて、すっとお母さんの緊張もほぐれて赤ん坊も泣きやんだ、てな(だいぶ原作とは違ってきてると思いますが)逸話を紹介しました。
 そのでんで言っても、お母さんを非難してもしょうがないし、逆効果じゃないか、という話になるのですが。
 しかしながら、この漫画家の言い分(というか気持ち?)もちょっとはわかるな、というところがあって、でも、そんな事を書くと世間様を敵にまわすんじゃないか、と、最近、めっきり魂が弱っているので言及しないでいたのですが、はっきり肩を持つ人が同僚にいたので、書いちゃいます。
 同僚いわく、「最近の母親は、赤ん坊への対処の仕方が拙劣である。服にしたって、それじゃ不快だろうという格好を平気でしている」てなことから始まりまして(あ、そこですか)、やはり大人と子供とは行けるところが違うと認識すべき、といった(ここからは私のうっすら感じていた感想とまざっています)理由ですね。

 若いとき(われわれ世代に固有か)に、例えば「ホテルのダイニングとか、フレンチなどに、マナーを守れないで騒ぐような子供を連れてくるべきではない」ってな話が、自身が大人になりかけであるだけに、「なるほど、そうだよね」というふうに納得したものです。それから、いわゆる「消費者としてのクレームを自信を持って主張する」人って、なんかとても格好いいと思ったりしたものです。

 飛行機とレストランじゃ違うでしょうし、今回の漫画家さんの行為は、どう考えても、上手なクレームでもないけど、ちょっと「わかる」というのはそのへんです。

 「バリア」の門題でもあるかな?