応用行動分析コミュペ、8.9回レジュメアップ

marumo552010-06-20

 確立操作の例をコミュペに書いてもらいました。あ、確「率」操作じゃなくて、確「立」操作(establishing operation)ですからね。それと、確立操作は、マンド(要求言語行動)の後続事象としての「強化」の効果を操作(確立)するものです。
 行動分析学において三項随伴性(弁別刺激−反応−強化)でオペラント行動を表現するというのが基本なんですけど、弁別刺激というのはその下において、ある当該行動が強化されるか、という先行刺激を指します。マンドの場合、6時間炎天下で運動する、といった先行状況は、確かに「水」が強化刺激として機能するようにはたらきますが、「水!」という言語行動を強化するのは、そこで水を持っている「人」です。
 塗り絵をするときに、欲しい色がない、横にはクレヨンのセット持っている人がいる。という場合、使うべき色のクレヨンを置いておかない操作が、確立操作で、持っている人がいる、というその「人」は弁別刺激です。
 他にも色々な例がありましたが、他の人の依頼「・・・とお願いする」という事例が目立ちましたね。スライドの最初の方に書いてあったせいかな。

 冒頭でも述べましたが、マンドについては、これは行動分析学における言語行動の機能的分類のうちのひとつ、という話だけでなく、ノーマリゼーション、自己決定、QOLといった、行動分析学の「外」にある文脈との関連を考える上で、特別の意味を持っています。これからそのような展開をしますので、1時間目とのカブリはちょっと許してね。

第8回レジュメ(自己決定)http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/10ABA08.ppt
第9回レジュメ(QOL・交換・サービス)http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/10ABA09.ppt

 お、今年は、最後まで出来るか?